今から確認しておきたい年末年始の資金繰り

年末年始は、年末商戦に向けての在庫の積み増しや冬季賞与の支払いなど、資金需要が多くなる時期です。
気付いた時には、資金がショートに取引先への支払いができないということがないように今のうちから年末年始の資金繰りを計画しておきましょう。

年末に資金需要が多くなる要因


では、なぜ年末になると資金繰りが苦しくなるのでしょうか
主な理由は、以下の通りです。

・年末商戦に向けた在庫の確保のための仕入の増加
冬季賞与の支払い
源泉所得税の納期の特例の支払い
年末調整還付金の支払い

加えて、取引先へ贈るお歳暮の購入費用、法人税・消費税の予定納税の支払いが重なれば、より多くの資金を用意することが必要になります。

それでは、年末年始の資金需要に対してどのように対策を講じればよいでしょうか

在庫の管理


資金繰りを円滑に行うためには、しっかりとした在庫管理が欠かせません
年末において注意すべきことは、クリスマス・年末商戦に向けて仕入額が増加し、結果として抱える在庫の量が増加してしまうという点です。

在庫を管理するうえで注意すべきことは、以下の2点が挙げられます。

売れ筋商品の選定・把握
適正在庫の設定・管理

年末年始だから、商品を仕入れれば売れるだろうと、手当たり次第に仕入れてしまえば、不良在庫を抱えることになります。不良在庫を抱えるということは、現金化されていない資産を抱えるということになりますので、会社の資金繰りは厳しい状況となります。

年末年始の時期は、特に在庫管理を徹底して適正在庫を守ること。そして、市場の動向や流行に配慮して仕入活動を行うことが必要になります。

入金日と支払日の管理


年末だからといって、支払いを早めに済ませてしまうということはないでしょうか。支払いを年内にきれいにして、新たな気持ちで新年を迎えたいという気持ちは理解できますが、支払日を早めることによって会社の資金繰りが苦しくなる恐れがあります。

売上債権の回収期間よりも仕入債務の支払期間のほうが短いと、企業の資金繰りを悪化させる原因になりますので、取引先との優劣関係により難しいことが多いかと思われます。

しかし、交渉ができるものがあれば、売上債権の回収時期を早める仕入債務の支払時期を遅くすることができるか交渉してみましょう。

資金繰り表の作成


年末の厳しい時期を乗り越えるために予想の資金繰り表を作成してみましょう。
予想の資金繰り表を作成する際のチェック項目は以下の通りです。

・売上・仕入の予測金額
・冬季賞与の当期支給予測金額
・源泉徴収税の支払い予想金額
・年末調整還付額の予想金額
・借入金の返済金額の確認
・設備投資のお支払いがないかどうか



前項の図は資金繰り表のフォーマットの例になります。みなさんの会社の支出内容に合わせた資金繰り表を作成してみてはいかがでしょうか。

資金繰り表を作成した後、資金が不足しそうな金額を確認して、金融機関へ融資の申込みをするなどの対応策を実行しておきましょう。

まとめ


年末に向けた動きは、9月ごろから始めることが理想的です。

9月から10月にかけて年末年始の資金の動きを予測し、11月には金融機関へ融資の申込みをしておけば、ギリギリになって慌てることはなくなります。

年末に向けて、最悪の事態が起こることがないよう前もって準備をしておきましょう。

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